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【東京の魅力発見】日本の技で世界を魅了、組子細工

高い技術と繊細なデザイン性が魅力の日本独自の伝統工芸『組子細工』

0.01mmまで合わせる繊細な技の妙

『京こま』

 「日本独自の直線の美しさを感じてほしい」。そう語るのは『組子細工』職人、山川英夫さん。『組子細工』とは、日本家屋に欠かせない障子や欄間などに多く見られる、釘を使わず木に幾何学的な模様を組み付けた飾りのこと。削られた木片をいくつも組み合わせて美しい模様を作り出す『組子細工』は、細かな模様を創造するために許される木片の誤差がわずか0.01mm。高度な技術が必要なため、建具職人において最高難度の技とも呼ばれています。

約1000年人々を魅了し続ける日本古来の様式美

『京こま』

 『組子細工』が生まれたのは平安時代のこと。主に貴族たちの屋敷の障子などに活用されていました。江戸後期に商家の屋敷で使われ始めたことにより、人々にとって身近な存在となりました。  秋田杉や吉野杉など全国各地で伐採される良質な木材を使用しており、中でも油分が高い檜は美しさを永く保ち続けるため、高級品とされています。厳選した木材を使用することで、木材本来のエネルギーに満ちた若々しさから、年月が経てば日焼けによる渋みある濃淡へと、経年変化を嗜むのも『組子細工』の魅力の一つ。少しずつ表情を変える『組子細工』には、その家で暮らす人々を懐古に浸らせる、数字では表せない価値が宿ります。

直線から生まれる模様の美しさ

『京こま』

 山川さん曰く、多数の木片を組み合わせて作る『組子細工』において、一番重要なのは最初の削り出しの作業とのことです。
少しでも厚みが異なると、作品が曲がってしまう『組子細工』は、「緩すぎてもだめ、きつすぎてもだめ、丁度ハマるサイズに木片をかんなで削っていくんです」と山川さん。ここに職人の技が光ります。そして建具に取り付ける飾りのため、決められた寸法の中で組上げる技術も必要です。「一つの作品を作り上げるには、最低5年は修行が必要です」の言葉が表す通り、職人の高度な技術によって完成されるのです。
 麻の葉や枡格子と呼ばれる日本古来から伝わる模様を使用しており、その数なんと200種以上。その多くが菱形や三角形など直線を用いた図形の組み合わせで作られています。この直線の美学こそが西洋にはない、日本独自の文化なのです。

建具の装飾から新しい価値へ

『京こま』

 現代では、住宅の欧米化により、家屋の中で『組子細工』に触れる機会は少なくなりました。そこで山川さんは、日常生活で触れる機会の少ない若い世代にもその魅力を知ってもらおうと、ワークショップを開催するなど、精力的に活動を開始。その中で生まれたのが、『組子細工』のコースターです。最初は『組子細工』とは何かを伝える見本として作り始めましたが、0.01mmの高度な技術に触れるアイテムとして人気を博しました。今では、アクセサリーや雑貨などにも取り入れるようになり、装飾以外での技術活用に活路を見出したのです。
 そう、まさに今こそが、1000年以上受け継がれてきた伝統文化に、新しい価値が加わる貴重な瞬間と言えるでしょう。『組子細工』から出た新たな芽のこれからの成長に期待が膨らみます。

有限会社山川建具 代表取締役 山川英夫氏

株式会社マイスタープロモーション

昭和29年 16歳より浅草・角井木工所に入職し、建具見習を始める。
昭和39年 江戸川区の現在地に山川建具を開業。
昭和52年 (有)山川建具に社名変更。法人組織化し現在に至る。
平成6年 この道一筋に建具製作の技術に精進。
伝統工芸修得に励み、成果が認められ、東京都優秀技能者表彰を賜る。
東京建具協同組合副理事長。 他に公職として、中央技能検定委員を務める。

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体験価格 1,500円(税込)

木のパーツを組み合わせて作る「組子細工」。接着剤など使用せず、木材がぴったりと噛み合うことにより、職人の技を手に感じることができます。

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ホテルインターゲート東京 京橋の伝統・文化体験

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